料理の味見を正しくできていますか? 正しい味見のやり方を身につけるともっと料理上手に、時短料理にも繋がるので、やるメリットが多いです。
正しく味見ができるメリット
料理をする時に、ちゃんと味見ができると、こんなメリットがあります。
味見ができると時短料理に繋がる
自分の下で今作っている料理の味が分かるので、いちいち軽量スプーンで計る事がなくなります。
「スプーンで軽量する」という作業がなくなるので、味を見ながらスピーディーに料理を作る事が可能です。
料理上手になれる
レシピ本を見ながら実際に完成するまで一度も味見をしない人と比べると、格段に料理上手になれます。
各工程で味見をするので、「今、どんな状態になってる?」というのが想像できるようになります。
それぞれの工程段階での味の違いが分かるので「こんな風に味付けしたい!」という時に、どの調味料をどれぐらい足せば良いか判断できるようになるためです。
新しく料理を作れるようになる
調味料の違い、食材そのものの味、調理工程による味の違いなど、それぞれの味見ができる事は、色々な料理の味のレパートリーが増えていくということ。
味のレパートリーが豊富になると「それぞれの味を組み合わせると、こんな味になるのでは?」という想像ができるようになります。
味の組み合わせの発想から、様々な料理を生み出せるようになるというわけです。
味見上手になるための方法
味見上手になるためには、いくつかのポイントがあります。
完成品の味見だけするのはNG
「味見をする」というのは、1つの調味料を入れた時。1つの食材を入れた時に、どんな味の変化が起こってる?を理解する必要があります。
「料理酒を入れたらこんな味になる」「みりんを入れたら味が変わる」「薄口と濃い口醤油の違いは?」など、それぞれの工程で味見をして下さい。
全ての食材と調味料を入れ終わった後の完成品だけの味を見ていると、各調味料の特性が掴みにくくなってしまい、仕上げ後に何をどう調整して良いかわかりません。
完成品だけの味見と比べると、個別の味見は「決して美味しくはない」という部分もあります。ですが、ここで大事なのは美味しいか美味しくないかではなく、「味がどう変化したか?」を見極めること。
これら味の変化の重なりが、最終的な美味しさに繋がっていく仮定を理解するのがポイントです。
生食可能はものは調理前後で味を比べる
火を入れないと食べれないものはNGですが、生食可能な野菜などは、ぜひ何も味付けしない状態で食べてみて下さい。
(「カット野菜」等を作っている途中に、1個だけ味見してみるのがオススメ。)
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特に野菜の場合、野菜本来の甘みやうまみ。逆に苦味やえぐみを感じ取って、下処理の必要性を感じれるケースも。
調理前後での味の違いが分かると、「何のために下茹でしてる?」など、調理途中の工程の意味が分かるようになります。
塩分調整を最後にする
料理の美味しさの半分以上は「塩分の調整」にかかっているかもしれません。
いまいち美味しい料理が作れない。味付けがおかしい。という人は、うまく塩分調整できていない可能性があります。
塩分はいちど濃くなってしまうと、なかなかその後で調整するのが困難になっていきます。
はじめは少し薄めに塩分を加えながら、徐々に塩分を濃くしていく方法がおすすめです。
しばらく口の中に含ませる
味見をする時に、ちょっとだけ舐めて味見をしてしまうと「本当の味」は分かりにくいもの。舌全体で味覚を感じる部分に違いがあるためです。
舌の部位によっての感じ方に惑わされないように、下味用に口に含みませたものは、口全体に行き渡らせて、しばらくそのまま滞在させるようにします。
また、温度が高い低いによって味の感じ方にも違いがあるので、いったん小皿の上などの移してから味見する方が正確性が増します。
ちなみに、味噌汁などの汁物は、少し含んだ時の味がちょうどいいなら、実際に飲んだ時の味が濃い場合が多いので、下味の時点で「やや薄め」にすると美味しい味噌汁にできます。